四国本土へ上陸して松山市の伊丹十三記念館へやってきました。設計は中村好文さん。黒い焼き杉かな?外観が日本らしい落ち着いた雰囲気が良いです。車通りの多い道のすぐへりでありながらゆったりとした空気が流れていて人もちらほらで調度良かったです。
さて伊丹十三とは商業デザインや俳優、映画、雑誌の編集長など多くの活動をしていた方でなんかコルみたいだな。気さくな方だったようで当時のCMとかもなんかウケる感じです。スケッチも独特のタッチで個人的にはすごく好きな絵でした。作品や多くの活動の軌跡をみると本当に人が良さそうな雰囲気を感じ取ることができます。
肝心の建築ですが、良い意味で期待を裏切ってくれた感じでしょうか。なんというかあまり感情を揺さぶられなかったというか。逆に落ち着いてしまうというか。
ロの字のシンプルな空間に中庭周りには柱廊。芝生と一本の木が植わっておりぼーっと眺めていたわけですがあまりにシンプルできっちりこなされているため、これといったインパクトが無いわけです。ただ中村さんのスタンスであればそういうのを意図していたのかという気持ちになりました。住宅のプロジェクトだと意匠や家具なども細かく設定されそうだからもっと空間に粋が出るのでしょうが美術館だとボリュームの住宅的要素と設備や物理的な部分のシンプルさ上手くでまとまってしまう気がしました。心揺り動かされない感じがしっくりしていてレミングハウスの住宅プロジェクトがますます興味深い気分です。 ぜひともas it asも行かねば。特に良いのはやっぱり素材感。これは大きなテーマになりそうです。
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