なぜ今になって1Q84か。この本との出会いはまだ海外で旅をしていた時のことで、建築系ラジオをよく聞いていた自分は「村上春樹について」の特集を聴いたのがきっかけだ。
今まで小説は読んだことがなく、というか「本」というものをここ数年、読んで来なかった自分にとっては異例の事態だった。
ラジオを拝聴して非常に興味深かった事と都市という部分に少なからず関係しているという話もあり、帰国した当日にBook1、Book2を購入し先日Book3を買って読んだ。
かなり読みやすくて作業をしながら合間の時間を使っても1ヶ月そこらでこの長編小説を読み終えるというのは自分でもびっくりだがそれだけ面白かったということだろうか。第一読みやすい。
天吾と青豆、Book3からは牛河の物語がローテーションしながら展開する構成は推進力を与えてくれどんどん読んじゃう。
そして様々なテーマみたいなモノが詰め込まれているし多くの謎を残して物語は幕を閉じた。小説ってこういうものなのだろうか?
宗教、善と悪、死、愛、友、暴力、時間、世界、そんな様々なキーワードのもとに明るいものでは無いけれど考えさせられる現実っていうものを感じた。
長々と綴るのも面倒なので最後まで読んで1番心に感じたこと。そして自分にとって大事な事は、ユートピアなんて存在しないこと。現実からは逃げられないこと。大きく言ってこんなことを感じた。堂々と立ち向かっていこうではないか。何事にも。っていうことかな。
天吾の父親が死んだあとに天吾に残した封筒の辺りは涙が出た。笑
また時間を見つけてこんな本をまた読めたらいいと思う。
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