2012.03.22
日帰り豊島の旅へ行って来ました。
近いながら今まで行けてなかった豊島美術館と、豊島自体は2回目の訪問となります。
棚田など多くの自然の風景が残り、尚且つ新しいアートの場としてもどんどん成長している豊島は、かなりレベルの高いアート島になっているようでした。
宇野港からフェリーで40分ほど、家浦港に到着します。
バスや車など島めぐりの手段はいろいろありますが今回は電動自転車をチョイス。
割りと天気はよく急いでもいなかったのでサイクリングしながら島を一周することにしました。
最初は軽快に走っていたのですが自分の自転車だけ進みが悪い。相方はスイスイ走ってはしゃいでいるのですが自分のはそんな感じではなく徐々に息が切れ出します。
しばらく走ってから気付いたのが電池切れ。。。
中途半端な場所で戻るのも悪いので気合で峠を越えるはめになってしまいました。久々のトレーニングで死にそうでした。
そんななか見えてきた景色がこれ。道路が下りすぎて道が見えないw瀬戸内海へ吸い込まれそうな道でした。
豊島名物?の棚田。
そしてとうとう見えてきました。西沢立衛氏による豊島美術館
この地に伏せたプロポーションがなんとも建築欲求をくすぐりますね。
チケットセンターで購入してすぐにあの塊には向かいません。
一本のプロムナードを進みます。非常に感性を揺さぶるアプローチに西沢氏の建築空間へのこだわりが感じられ、あぁ。。僕はもうすでに建築の内部にいるのだ。。。と思わされるような場所になっていました。
クローバーなどが生えている一面グリーンの綺麗な道を進むと左に瀬戸内海を望む雑木林に誘い込まれます。西沢氏はこの美術館の植栽はすべて豊島に生息しているいわゆる『雑草』を利用し、土地に根ざせる環境、強さなどを考慮しているそうです。ゆえにこの場所に違和感が感じられず低く白い塊も、この場所にもともとあったような雰囲気を醸し出しているような気がしました。
林を抜けるといよいよ登場です。
入り口。靴を脱いで裸足またはルームシューズを履いて入場?し、内部の写真は不可。
内藤礼氏の作品があるのみの広いワンルーム空間です。低いシェル構造のスラブには2つ大きな穴が空いており、自然の光・風・匂い・生き物が自由に内外部を行き来します。刻々と環境によって変化する様は、生命を感じさせるナニか、とい言葉が頭の中に浮かびました。
また、意外にも人がいる時間に違和感がなかった事はすごく感動した部分でもありました。空間に人間がついていけないというか人間がいることが拒絶されてしまうような建築ではなく、人も場所の一員のような感覚がすごく嬉しかった。
光や風や匂いって常に同化しているようなイメージで、
ここには、床やシェル部に蜘蛛やてんとう虫たちが歩いている。
そんな中に人間も同じように歩いて、立ち止まって、座って、眺めて、息をして、時に低いスラブに頭をぶつけて・・・w
そんな景色を眺めていることになんら違和感を感じなかった場所を僕はすごくすごく
『なんか良いところ』
って思いました。
カフェは内部も撮影可。ショップ兼カフェの空間は非常に曖昧な場所でした。
あいまいな空間の見本のような場所でした。
あいまいな空間ってどんなところ?って聞かれたら今度から豊島美術館のカフェ行っておいでって言います。
こうして美術館を後にし、チャリで心臓音のアーカイヴへ向かいます。ほかにも島キッチンなど面白い場所もありますがオフシーズンで閉まっているとこが多い。
とにかく田舎の景色の良いったらありゃしない。
海の浜辺のへりに建てられた心臓音のアーカイヴ。以前来た時に登録をしていたので今回は自分の心臓音の流れるルームに入りました。
自分の心臓音を聴くってなんか気持ち悪い。
その後は遠回りだけど楽しいとチャリのおっちゃんに教えてもらっていたコースを使うことにして、のんびり帰りたかったが電池残量にビクビクしながら帰るハメに。
途中で休憩しながら誰もいない山道を休憩したり下り坂ぶっ飛ばしたりかなり若返ったような気分でチャリを満喫。
シュールな手書き看板や、
モーさん。
ドヤえもん。
???
非常に満足した1日でした。宮井さんありがとうございました。
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